貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント 北村慶最近、巷では短期間で3億円儲かるデイトレ、初期投資額100万円から1年で1億円にしたFX投資などといった投資の本が溢れていると思います。実際にそれらの本を手にして読んでみると、投資や運用によってお金が瞬く間に手に入るような気になるのですが、実際は9割の人間が投資や運用によってお金を失っているのが実情です。
いつか報われるといって子供を持つ主婦が夫に内緒で数百円の大損や、株のデイトレードに夢中になり、消費者金融にお金を借りながら生活をしている人も新聞やテレビで放映されています。
本書「貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント」ではスイス人の富豪や金融市場では世界一の実績を誇るユダヤ人の運用方法など短期的に勝つのではなく長期的に運用をおこなうのが健全な生活を過ごす上で必要不可欠であると著者、北村慶氏は述べています。生活の質を維持し、一人一人の自己実現のため、将来の夢を実現するために投資に時間をかけずに、自然に誰にでもでき、短期トレードのように泥酔、魅力にとらわれず、時間を有効に使えるのが金持ちのインベストメント(投資)であると言えます。
この本で紹介されているインベストメント型運用は、短期に勝つのが目的ではなく長期に負けない資産運用法となっています。デイトレやFXなどの短期投資は短期的には破格の勝利を獲得していても長期的には負け、破産などはよくあることです。インベストメント型運用はノーベルを受賞した経済学者による理論的裏づけ、スイスの富豪が長年資産を増やしてきたという実践的裏づけがあるということもあります。
格差社会が進行する中、年金問題など自分の老後は自分で守らなければいけない時代に突入した中で、「貧乏人のデイトレ金持ちのインベストメント」のような長期運用方法が今後日本でも富裕層を中心に人気を浴びてくることでしょう。本書は運用という観点から多くのテーマを扱っていますが、日本の格差社会、年金問題、そして住宅を購入する意味など幅広く日本での生活を中心に話を進めていくため、日常生活に密接しています。
金融バブルやトレーディング(短期売買)そして目先の利益に誘惑されことなく健全な生活の向上と経済発展を目指すという点で納得の一冊であります。
貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵(Amazon)